某サイトで

二次創作という泥沼にはまり、まだそれが続きそうなので、ちょっと自分的まとめ。


ファンタジー系小説では、日本に伝わる呪術は、最近は効力が薄いとみなされることが多いんだそうです。
まあ漢字で小難しい呪文並べるより、横文字のかっこいい呪文の方が読者受けよさそうと言う理由もあるんでしょう。が、それ以前に西洋的な呪術(「魔法」)世界観を下敷きにしてそれが前提になっているせいで、そもそも物語中で効力がある呪術として認められない点が大きいのではないでしょうか。


これには異議を唱えたい。
逆に言えば、カバラとかそういうところから取ってきた呪文はもうありふれているわけです。
個人的なことを言わせてもらえば、クリスマスをケーキ買って食べる日としか思っていない日本人が、敬虔なクリスチャンの魔術師をギッタンギッタンにぶちのめすような、そういう話が見つからないかなーと思ってしまうわけです。
見つからないから自分で書き始めたんですけど。
リサーチ不足は自分でも認識してますが、どうもシンクレティズムを分かってないと思えるのが多いんですよね。陰陽師と僧侶、あるいは西洋魔術師が協力する話はあっても、ドーマンセーマンと神札と密教マントラを「ひとりで同時に」操るパーソナリティーがほとんど見つからない。
それこそ、元祖風水キャラの加藤保憲まで遡らないといけません。
日本には諸宗混淆という立派な宗教(多少のユーモアがある人は「日本教」、批判的だったり視野が狭い人は「万華教」などと呼びますね)があるわけで、それに従って正月祝は神社、死者供養は仏教、クリスマスはケーキを食べる呪術師がいてもいいと思うんです。
もう日本には「そういう宗教観」が根付いてるんですから。
宗派ごちゃごちゃとか言って笑ってるやつらは学問の足りない連中だ、ぐらいの勢いがあってもいいじゃないですか。


以上、いいわけでした。