といっても

東アジアはもう食傷気味、というか最近中国自重しろが続いているので、割愛。


トルコ総選挙で、アク・パルティこと公正発展党が圧勝しました。
ですが憲法改正国民投票を発議できる330議席は取れず、総数も326に減少。これをもって『敗北』とする新聞もありましたし、憲法改正決議ができる367議席を狙っていたアクパルティとしては、やはり敗北でしょう。
そのアクパルティが目指すのは、イスラム共和主義。
正直「ハァ?」な単語ですが、イスラームの原則を追加した近代西洋共和主義らしいです。徹底した近代化・西洋化を「トルコ人自身の手で」進めるというケマル主義にあやかって、「新ケマル主義」なんて言い方も。
要するに、蜘蛛の糸でつながっているEUを捨てて、ヨーロッパにあこがれてもヨーロッパ人にしてくれるわけじゃないから、われわれが持っている物に立ち返ろうという保守の動きですね。
イスラム主義のアク・パルティとは別に「大トルコ」をさけぶ民族主義者行動党も、国会で50議席ほど取ってます。ケマル・アタテュルク直系の共和人民党は135議席で最大野党。


微妙なラインで憲法改正発議ができないアクパルティが、今後どことつるんで憲法改正に動くのか、提出する新憲法案はイスラムよりか世俗よりか、いろいろ興味が尽きません。