今回は確実なんでしょうか

ウサマ・ビンラディンが死んだそうで。


なんでも、パキスタン領内で家族と一緒にいたところを米軍が爆殺したんだそうです。
最近某アカヒ新聞が「非暴力に目覚めたアラブ民衆、孤立するアルカイダ」なんていかにも良識ぶった記事を書いていましたが、もし本当にそうなら今回のとダブルパンチで、イスラム主義の過激派には相当なダメージが与えられたのかも。

そんなわけないけどな。
もうアルカイダという名前はアフリカや中央アジアで独り歩きを始めていますし、ウサマ後の世代も着実に育ってしまっているでしょう。そしてアメリカは、また正義の味方として、そのへんの村々を焼け野原に変えていくわけですね。


あと『非暴力に目覚めた』という言い方は、噴飯もの以外の何でもありません。
だいたい中東の民衆だって、情報の少なさからくる視野狭窄以外は、もとからわれわれ日本人と同程度に「目覚めて」いるんです。アルカイダなんかが人気になった理由は絶望感からくるその視野狭窄と、それに伴った「彼らなら何とかしてくれる」という期待、ついでにそれを実感させる行動力(病院つくったり奨学金あげたりといった「非暴力的」側面も含めて)にあると思うんですがね。
あと、現世的な利益。


そうそう、たしか中国が、今回のことを「テロの悪循環」とか批判してました。
中国自身が白色テロ共産主義国家と名乗ってはいますが、あえて白色と言わせてもらう)に走っていなければ、大きくうなづける話なんですがね。発言者が発言者だけに説得力皆無。



とりあえず、巻き添えになった方々の冥福を祈ります。
アメリカ側の犠牲者に比べて、祈られる回数も少ないでしょうし。