SNSがまた流行ってるみたいですね

今さらですが。
まあtwitterとかで震災情報が流れていて、それで助かった方もたくさんいらっしゃるのは理解するのですが、それを「ソーシャルメディア」だとか称賛したりするのは違和感が。

日本や海外の新聞・テレビ系企業にも言いたいことはありますが(ショック受けてる人にマイクむけるとか、捕鯨産業死んだ万歳とか)、特に最近のアラブ騒乱を「Facebook革命」だとかバカなことを言ってる人たちと「ソーシャルメディア」論者が、だいたい被る気がするんですよね。
私はこのまえチュニジア大使をやめて帰国直前のハシェッド氏が講演すると聞いて聴講してきたんですが。
たしかにソーシャルネットワークの発達も革命の一因ではあるが、それ以上にきっかけさえあれば暴発しただろう国民の怒りと失うものがない安定した経済格差が主要因で、諸条件がたまたまそろったのがチュニジア、と断言されてました。
そんなこともあり、正直ネットを(それも否定的に「ネット」といわず「ソーシャルメディア」とか、さりげなく既存メディアを擁護するような呼び方で)称賛している人は、現実を見ているつもりなのか知りませんが今時何をほざいているんだと言いたくなります。


……といったことを書こうと思って、3月15日に没にしました。
よく考えたらこんなの常識でしかないわけで、SNSが個人的なつぶやきの洪水だとわかっている人は、すでに沢山いるだろうと思っていたので。
しかしどうも、メディアや経済に強いはずの肝心な人々が、SNS系列のものを奇妙に美しいものと根拠なく断定してるみたいで、私が単に常識だと思っていただけのようなので、観点の違いの例として上げてみました。
そのネタとしか思えないお花畑な議論にマジレスして熱く語ってるカッコイイ人もいるみたいですが。

「メディア不信」って言葉は、何も一般メディアを信じないってだけじゃなく、ネットも適度に疑うことだと私は思っているんですけどねえ。
実践できているかどうかはともかく。