そうそう決まりませんが

私は、けなされてる側も笑えるようなものが、上出来だと思っております。


何かと申しますと。
大学講義で、プロパガンダについて習っていたのです。
で、教授が「実例として反日プロパガンダの資料を見てみましょう」といいつつ、プロジェクターを起動させたわけですね。
第二次大戦のころ、アメリカでは映像業界も総動員体制というべきありさまで、スーパーマンポパイ浴衣姿で出っ歯メガネ日本人たちを片っぱしから殴り殺していました。
今回見たのも、まあそういうのの一部です。
さて、出てきた一本目が、ルーニーの「東京状況(Tokio Jokio)」。邦題は私。
よくあるルーニー・テューンズの単発アニメで、当時の日本が垂れ流していた宣伝放送に茶々を入れて遊んだものです。
で、レベル的にも、まさに遊んだだけでした。
枢軸をけなすだけけなして終わり。笑えないのは当然として、あまりにもつまらないので腹も立ちません。逆にほほえましい。


で、二本目です。
ルーニーの看板役者バッグス・バニー主演「バッグス・バニーの倭奴をぶっ飛ばせ(Bugs Bunny Nips the Nips)」。邦題(ry
さすがバッグス・バニー、きちんとネタを組んでました。まあ気分はよくないのですが、クオリティは東京状況(笑)よりはるかに上じゃないでしょうか。
つまるところ、最後はバニーが勝つにしても、その前に一度はやられるわけですよ。
ハワイで寝てたら艦砲食らったり(その後手榴弾入りアイスで復讐)、力士に投げ飛ばされたり(もちろん芸者に化けて復讐)。
ひととおり日本人を鏖殺して、通りがかりの船に拾われそこね意気消沈するもそこはバニー、ハワイ美人を見つけて両目をハート型に飛び出させ、それまでのことをきれいに忘れて女のケツを追いかけ始めるのでした。
バッグス・バニーは日本人や日本軍を単なる笑いものではなく、一丁前の悪役キャラとして描いているわけですね。
ま、どっちにしろ我々がバカにされているのは間違いないのですが、それにしてもやりようによって受け止め方が変わるものだと、柄にもなく考えてしまいました。
別に視聴者層が限られてて個人の趣味で作ってるフラッシュムービーとかなら、東京状況レベルで十分面白いんですがね。