本が読めない

忙しくなってきまして、新しく本を買う余裕もありません。
しかし、レポート用の学術書なら読みます。というわけで、そこから紹介。

テロリスト―真実のビン・ラーディン

テロリスト―真実のビン・ラーディン

アルカイダ

アルカイダ

アダム・ロビンソン「テロリスト」と、
ジェイソン・バーク「アルカイダ」。
どちらも今をときめく国際的イスラーム主義者、ウサマ・ビン=ラーディンについてかなり紙数を割いています。特に前者はそれがメイン。
ですが表紙に同じ写真まで使っているこの二冊の本、上を読んでから下を読むと、彼にかんする描写の違いに大笑いします。
具体的には、上がゴシップをふくむ伝記、下が学術書というべきでしょうか。
特に「アルカイダ」では、かれ個人ではなくイスラーム主義運動全体を俯瞰する立場だからか、たとえば彼が家族から白い目で見られていたとかベイルートで乱行の日々を送ったとかいう、欧米で有名らしい(そして「テロリスト」では事実あつかいの)逸話の全てをズンバラリンと切り捨てています。
いや大笑いしましたよ。
そのあと、自分のレポートをベソかきながら修正しましたが。


教訓。
ソースは複数もちましょう。