しかし

もちろんそれも、話せる相手がいるという前提に立っているわけですが。
たとえばこんなのには可能性低いでしょう。
被害状況「報道するな」=週刊誌に指示時事通信
国連総長の訴え拒否=「被災支援の局面終了」と首相(同上)
ミャンマーです。
以下引用。

ミャンマーを訪問中の国連潘基文事務総長は22日、最大都市ヤンゴンテイン・セイン首相と会談し、サイクロン被災者救援のため、人道援助の受け入れを拡大するよう求めた。
国連筋によると、同首相はこれに対し、「被災支援の局面は終了した」と述べ、外国の援助をこれ以上受け入れない方針を改めて明確にした。

それに、東南アジアには民族的にも政治的にも、こんな強敵がいらっしゃいますし。
チベット住民の人権侵害続く=ダライ・ラマ、英議会で証言(同上)
さて、本文によれば中国は、オリンピック前後にまたチベットへ100万人レベルの入植を計画しているとか。
手元の地理統計によると、2004年の時点でいわゆる西蔵自治区の人口が約275万人、そのうちチベット人が約240万人ですから*1、数の上で一気に漢民族が差をつめることになるわけですね。おとなり新疆ウイグル自治区では、すでに“自治”をしているはずのウイグル自治区内で少数民族に転落しかけている*2ので、その二の舞を演じさせる腹ではないでしょうか。

*1:西蔵自治区人民政府公式ページの資料では、2006年末の総人口は約277万人(2004年時点で約274万人)、藏人つまりチベット民族は2004年集計で約252万人だそうです。ちなみに同時期の汉族(=漢民族)は約9万人。
参考:
西蔵自治区概況
西蔵民族概況

*2:2004年度地理統計では総人口約1960万人(2006年度は約2050万人)のうち、ウイグル人は約830万人、漢人は750万人。ちなみに、自治区内部の独立勢力といえる新疆生産建設兵団は別扱いで、ここではウイグル人約20万人、漢人は約220万人です。合計してどちらが多いかはいうまでもありません
参考:
兵団人口