警察官に身を固めて

胡錦濤さんが早稲田入りのようです。
歴史重視は「恨み」目的ではない―早稲田講演(中国情報局)
要旨が長いので、引用はなし。
まあ、なんというか。
文面はいかにも平和友好志向なのですが、それまでに起きた中国関連の事件をかんがみると、はいはいワロスワロスとしか言いようがない気もします。
さてやはり都の西北、ただでは済ませなかったようで。
早大生と警官もみ合う 大隈講堂前、チベット旗掲げ産経新聞
以下引用。

 来日中の胡錦涛中国国家主席が講演した8日、会場となった東京都新宿区の早稲田大学大隈講堂付近にはチベットの旗や中国国旗を掲げた学生など数百人が集まった。両グループが警備の警察官を挟んで怒声を上げ、もみ合い寸前になるなど一時、現場は騒然としたが、大きな混乱はなかった。けが人はいない。
 学生らは講堂から道路を挟んだ広場などに集められ、警察官や機動隊バスに囲まれたため、講堂に近づくことはできなかった。中国支援者らは「頑張れチャイナ」と大声を上げ、その約3倍の数のチベット支援者らはプラカードなどで「フリーチベットチベットに自由を)」と訴えた。

長野聖火リレーからこちら、あちこちで「ここは日本ですか?」と疑問の声を投げつけられている警察のみなさんですが、警視庁も政府には逆らえないようです。
これに対する中国側の見解はこちら。
早大での学生抗議は「ごく少数の行為」と中国産経新聞

 中国外務省の秦剛副報道官は8日の定例会見で、訪日中の胡錦濤国家主席が講演した東京の早稲田大学で一部学生が「チベットを弾圧するな」と中国に抗議する行動を行ったことについて「ごく少数の者(の行為)だ。日本政府と人民は中国の主権と領土保全を支持している」と述べた。

部分的には(特に領土保全については)まったく間違っているのですが、一を五といい五を十というのが中国というわけですね。
自重しない相手にはちゃんと言ってやらなければいけないとはいえ、まず自重する相手に呼びかけた方がやりやすいので、みんな福田さんに文句をつけている、と。
ところがこっちも自重しない結末、というのが嫌味ですが。
さて、どうせその警視庁にも間接的に命令を出したのであろう倭族自治区主席の福田康夫氏も、少し肝を冷やしたという話がありました。
「無事釈放を…」安倍前首相発言で緊張走る産経新聞
以下引用。

 中国の胡錦濤国家主席中曽根康弘海部俊樹森喜朗安倍晋三の歴代首相4人との朝食会が8日朝、東京都千代田区ホテルニューオータニで開かれた。
 89歳と最年長の中曽根氏が主宰し、和やかな友好ムードが演出されたが、安倍氏が中国側が神経をとがらせているチベットウイグルの人権問題を指摘したことで、一時緊迫する場面もあった。出席者らの証言から、その様子を再現する。


(中略)


 「お互い国が違うので、利益がぶつかることもあるが、戦略的互恵関係の構築に向け、相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ」
 これは、小泉氏の靖国参拝をめぐり中国側が首脳交流を途絶えさせたことを暗に批判したものだった。安倍氏はその上で、「チベットの人権状況を憂慮している。五輪開催によって、チベットの人権状況がよくなるのだという結果を生み出さなければならない」と指摘した。

小泉さんが欠席した状態では、終始相手ペースで話が進むと思ったのでしょうか、安倍さんがやってくれました。
できれば首相在任中にやってほしかったと思うのは気のせいだとして、ムードを壊す危険性を冒した彼には一応の敬意を。
そして中曽根さんなにやってんすか。