連休も終わり

先日ネタにした聖火も、香港あたりではブーイングなど浴びつつ無事に中国へ帰還したそうですが、今度は胡錦濤日本にやって来たようです。
まあ相手が福田総理ですし、この間の長野、特に駅前と聖火リレーコース周辺で見られた五星紅旗の乱立っぷりから見ても成功は確実だと思うのですが、これについて興味深い指摘が。
胡主席来日 日中の立場逆転産経新聞
以下引用。

 胡錦濤中国国家主席の6日からの日本訪問は、これまでの中国首脳の訪日とは異なる意味を持つ。江沢民前主席など従来の中国指導者は、歴史問題で日本側に謝罪を要求し、台湾問題で中国の立場への支持を求め、経済協力を引き出そうとするなど、日本に要求することが多かった。


(中略)


 しかし、国際情勢や中国国内状況の変化により、今回は異なる様相を呈しそうだ。首脳会談にいたるこれまでの折衝で中国側は、日本側からチベット問題への真摯な対応や、ギョーザ中毒事件で日本国民が納得できる説明などを求められており、日中双方の立場が逆転したようだ。

まあ、本当に立場が逆転しているかどうかはともかく、その後の「福田康夫首相との会談で友好関係を確認し、外交の成功を国内外にアピールしたい」ための報道配慮が本当だとすれば、毎度おなじみ東京からの包囲網崩壊を狙っているとしか思えません。
しかし(これも記事によれば)国民感情に苦慮しているとなると、けっきょく立場は再逆転するのではとすぐに予想がつくのですが。
もちろんこんな毒にも薬にもならないような推測は、本職の記者さんのほうがレベルも上なわけで、こんな記事も。
内憂外患の日中首脳 成果は? 7日会談(同上)
以下引用。

 「国民から見れば、胡主席は一体何しに来たのか、という日本訪問になるのかもしれない」
外務省筋がこう率直に認めるように、今回の胡主席の来日では、日中間の懸案は解決されない見通しだ。


(中略)


 多くの日本人にとってチベット問題は疎遠だったが、騒乱事件の後始まった聖火リレーが各地でトラブルを起こすにつれ、チベット人への同情を呼んだ。「五星紅旗」集団の大動員は五輪への熱意に発しているにしても、中国は恐ろしい国との印象を与えた。


(中略)


 中国は25日、ダライ・ラマ14世側との実務レベルの対話開始の用意を発表した。胡主席の訪日を前に、対話ジェスチャーを取り、日中首脳会談や2カ月後の洞爺湖サミットの深刻な議題になるのを避けたと受け止められている。しかし中国の対日関係者は、日中間の諸懸案で大きな進展は望めないとする。
 一つは、日本国内の対中世論が3年前の反日デモ当時より悪化していることがある。当時は、小泉純一郎首相の靖国神社参拝をバックに日本の国連常任理事国入りへの反対という大義名分があったが、今回はギョーザ事件以来、中国への不信が高まっているからだ。
 もう一つは、中国国内の愛国主義が高揚し、国益やメンツのかかる問題では譲歩できないこと。例えば東シナ海ガス田開発は中国の海洋戦略がからみ、ギョーザ事件ですら共同捜査合意程度で終わる見通しだ。

とりあえず一言。
中曽根さんもうちょっと空気嫁