さりげなく爆弾情報

さて、上の記事をアサヒ・コムで見ながら「朝日新聞防衛省側の見方を載せるんだな」などと偏見に満ちた感想をつぶやいていて、目に留まった記事が。
カストロ氏、国家元首引退を表明

 病気療養中のキューバフィデル・カストロ国家評議会議長(81)は19日付の共産党機関紙グランマに寄せた国民向けのメッセージで、健康状態を理由に「国家評議会議長と軍最高司令官の職を受けない」と述べ、国家元首である議長職から引退する考えを明らかにした。59年のキューバ革命以来、49年にわたって一貫して占めてきたトップの座を初めて降りる。

ジョンイル聞いてるー? カストロさん、やめるってよー!
アホはこれぐらいにして、さすがに意識不明ともなれば考えが変わるようです。キューバの体制についても心配だったようで、

辞任の動機について「国民に期待を持たせながら死んでしまい、失望させたくなかった。私がいなくなる事態に心理的にも政治的にも備えることが、私の第一の義務だった」と語っており、混乱を避けるため、存命のうちに後継に職を譲る狙いをにじませている。

だそうです。
ちなみに、おなじく朝日新聞によれば、

 ブッシュ米大統領は19日、キューバカストロ国家評議会議長が元首引退を表明したことについて「これは民主的な移行の始まりであるべきだ。国際社会はキューバの人々と協力し、民主的な制度の建設を始める必要がある。最終的にはその動きが、自由で公正な選挙の実施につながるよう望む」と述べ、キューバ民主化開始を強く要求した。

と、あいかわらず新大陸にはすばやいアメリカの反応がちゃんと出ている様子。
あわてて他紙の関連記事を見回しましたが、だいたいどこの新聞にも書いてありますね。ぬかった。
さて、毎日新聞によると、

 カストロ体制には、歴代の米大統領が孤立化策を敷いてきた。
ブッシュ大統領は05年1月の一般教書演説でキューバ北朝鮮やイランとともに「圧政国家」と名指しし、対決路線を強めた。キューバ系米国人の里帰りや送金までも規制して圧力を強めている。
 国際社会からは、「やり過ぎ」との批判が上がっている。冷戦が崩壊し、キューバ社会主義体制の「脅威」が縮小したことが背景にある。国連総会は繰り返し制裁緩和を求める決議を採択している。
 米国内でも議会・民主党を中心にキューバとの対話や制裁緩和を求める声が出ている。
米大統領選の民主党指名争いを続けるバラク・オバマ上院議員は、強権体制の指導者とも対話する「関与政策」を表明している。

ということだそうですが、どっちにしてもキューバにとってはウザいだけのような。