中共指導部が決定
したようです。
機関紙の人民日報は、次のように発表しました。
中央指導機構の構成員が確定(名簿付)
ついに第二次胡政権が船出しましたね。共産党につきものの討論や党規約改定、閉幕式の共同宣言などの分析はアナリストやマスコミの人に任せるとして、名簿を拝見。
一、中央政治局委員
習近平、王剛、王楽泉、王兆国、王岐山、回良玉(回族)、劉淇、劉雲山、劉延東(女)、李長春、李克強、李源潮、呉邦国、汪洋、張高麗、張徳江、周永康、胡錦濤、兪正声、賀国強、賈慶林、徐才厚、郭伯雄、温家宝、薄熙来(画数順)
二、中央政治局常務委員会委員
胡錦濤、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康
三、中央委員会総書記
胡錦濤
(以下略)
常務委員をざっとチェックすると、完全な上海閥が呉と賈それに李長春の三人、共青団系・胡派が胡を除けば温、習、李克強の三人、引退した曽慶紅の流れが賀と周ということになりましょうか。若手中心の共青団出身者に近づきつつあるとはいえ、曽派が存在感を増したのかもしれません。公明党みたく。
なんにせよ、党トップにおいては必ずしも胡さんの地盤は安定していないようです。
これについて、毎日新聞に面白い記事がありました。
中国・第17回共産党大会:加速する世代交代/迫られる格差是正(その1)
中国・第17回共産党大会:加速する世代交代/迫られる格差是正(その2止)
とりあえずアサヒコムとMSN産経ニュースをのぞいてみると、三社ともだいたい同様のことが書いてあります。
そのなかにも、各社カラーがありました。たとえば、三社とも「胡錦濤体制が固まりつつある」が、「まだ完全ではない」と匂わせていましたが、朝日は前者を強調、産経は後者がメインの記事にしているあたりは、中国に対する見方の違いが見えて面白いですね。
さて、久々にアサヒコムを見ていると、こんな記事がありました。
チベット僧と武装警察が衝突 ダライ・ラマの受章巡り
ダライ・ラマ14世がアメリカでゴールドメダルをもらったのが原因というわけですね。記事では「最高の栄誉をたたえる」となってるとおり、アメリカの議会黄金勲章は民間人に授与される最高位の勲章*1です。ちなみに軍人最高位は名誉勲章。
共青団系の人脈もこういうところは情け容赦がないので、胡錦濤体制もそうそう長続きされては困るところも。
共青団で思い出した。
やっぱり胡春華さんが中央委員になっていましたね。
“次の次”の指導部候補、いわゆる第六世代の筆頭格。現役の共青団第一書記だけあって当然胡派で、44歳だとか。
若いなあ。石原伸晃*2が入閣した時と同い年じゃないか。