名づけ方

あらゆる小説にはキャラクターがいます。当たり前だ。
もちろんそれは舞台によって変わりますが、人間は何がしか習慣というものを持っているわけで、絶対に土地や出自に見合った名前が必要になります。
あからさまに違う世界の話でも、やはり法則性をもった名づけ方が存在するはずです。そうでなければ、往年の英海軍のように「名づけ方は融通無碍」という法則があるわけですが。
で、これがなかなかむつかしい。
日本限定にしても、どこどこの地方に多い名前というのがあります。ましてや世界規模となると勘弁してくれ的状況。
神の見えざる手が経済の枠を超え、世界中ではりきりまくっていた大河ドラマ銀河英雄伝説」にも、見る人が見れば失笑しかねない間違いがあると聞きます。真偽はさておき、そんな話が流れるほど、架空の人物の名づけは難しいのでしょう。
さて、話は架空世界でも同様。
たとえば、我が敬愛するid:kitayasuさんの経営するウェブサイト鈴鹿山麓山小屋書店において連載中の「魔剣学院」においても、実在する単語とそうでない造音の組み合わせによってキャラクター名は構成されています。それと同じように、実在する法則や単語に範をとって架空世界のキャラクターに名をつけるパターンは、ありふれているようです。
しかし、その世界の法則にしたがって名づけられているはずでもあるので、考え出すとややこしくなってしまう。指輪物語などは作者が言語学をやっていたので、地名やキャラ名に法則性があるようですが、私は検証したことがありません。
そこで、適当に名づけてしまえ、ということになります。