闇の守り人

闇の守り人 (偕成社ワンダーランド)

闇の守り人 (偕成社ワンダーランド)

続編が新潮文庫版でも出たので早速ゲット。
上の日付は買った日ですが、それより二週間もあとになる更新日は疲れていたので、簡易的な紹介に留めます。
それに、私がどうこう言える小説ではないし。
ストーリーは、例によって下記のとおり。

女用心棒バルサは、緑と水の豊かなヨゴから、故郷の山国カンバルへ帰ってきた。
二五年まえ、自分のすべてを捨ててカンバルを脱走し、彼女に槍術をたたきこんだ養父ジグロ・ムサについて、自分なりに清算しようと考えたためだ。
ところが、叔母のカルナ・ヨンサに邂逅してジグロの名前を持ち出したとたん、彼女は嫌な顔をする。話を聞くうち、ジグロがカンバルでは大罪人とされていることがわかってきた。
カンバルは貧しい国だ。
土地力はないし、生態系も多様ではない。やせた土地で畑を耕し、傾斜地にヤギを放すしかないカンバルが、まがりなりにも他国と対等につきあえるのは、ひとえに青い光を発する高価な宝玉「ルイシャ(青光石)」の産地だからにほかならない。
そのルイシャも、カンバル人が好きなように採掘できるわけではない。王都の地下に住む正体不明の「山の王」が扉を開き、カンバル王と衛士たちが地下にくだって供物をささげる。そして、槍の名手「舞い手」と山の王の手勢「ヒョウル(闇の守り人)」が「槍舞い」を行い、その技量を山の王が認めてはじめて、ルイシャがカンバル側に渡されるのだ。
カンバルは九つの氏族領から一人ずつ「王の槍」が選ばれ、カンバル王の近衛兵を務めるとともに、いざという際には「舞い手」候補となる。彼らは一つずつ金輪をもち、それらはカンバルの統合の象徴ともなってきた。
それが、ジグロによって盗まれたというのだ。
なぜ、時の国王はそのような嘘をついたのか。ふたたび「山の王」が動き出した今、現国王は何を企むのか。またもやバルサは、一国の運命をめぐる戦いに巻き込まれてゆく。

ここで力尽きました、あとは書店でお買い求めください。
ただ今回も、伏線の張り方が半端ではないと申し上げておきます。