映画

知り合い三人といっしょに、久しぶりに映画を見てきました。
「アンフェア the movie」。
ちなみにこれは私の希望ではありません。映画館に行こうと誘われた時に「じゃあ蒼き狼がいい」などと言ってしまったのですが、これは一緒に見に行く内一人が既に見ていて、しかもつまらなかったらしいので却下されました。「それなら蟲師」とリクエストするもこれも却下。「ナイトミュージアムだめ?」と打診するがこれまた却下。要するに、アウトオブ眼中だったのです。結果的に雨降って地固まったけど。
私以外の三人の合議で決まったこの「アンフェア the movie」について、私は何にも予備知識を持っていませんでした。テレビドラマの続編になる映画らしいのですが、なんせドラマを全く見ない人間なので、刑事ドラマと言えば踊る大捜査線と相棒ぐらいしか知らない始末。「the movie」というからにはドラマがあるんだろうな、と思った程度でした。
映画のストーリーを纏めると、以下のようになります。

警視庁刑事部捜査一課主任として辣腕を振るった警部補・雪平夏見はY事件をきっかけに公安部へ異動し、配属された公安総務課で管理官の斉木陣のもと、新たな職場でも仕事人間ぶりを見せていた。
しかし彼女自身が何者かによって標的とされ、身代わりに負傷した娘・美央が入院した警察病院では立て籠もり事件が発生。犯人の目的は一体何なのか? 雪平は前門のテロリストと後門の警察官僚に、同時に戦いを挑む羽目になる。

感動はしなかったが、面白い映画でした。
最初からそれなりのアクションシーンがあるのが、刑事ドラマっぽくていい。眠気が飛ぶ。警視庁公安部の公安総務課と言えばデモや政治団体を見張る稼業のはずなのに、なぜ主人公たちが技術流出の防止とはいえ港で入管じみた事をしているのかいまいち分からないのですが、そこはご愛嬌。
そんなどうでもいい事ばかり考えていたからか、上映前すでに眠くなっていたからか、その辺は分かりませんが、回転が遅い頭で見れば急展開の連続。たぶんドラマからの伝統であろう「目には目を〜」の冒頭ナレーションに続いてドカン、病院、占拠、機動隊、銃撃戦と一定間隔でハリセン攻撃を食らう気分でした。何言ってるか分かりませんねすみません。
たぶん、映画の焦点はテロリストの正体、そして明らかになる警察の腐敗と陰謀、と言ったところだと思うのですが、ここは正直お腹いっぱい。特に後者。
要するに、幾ら映画でもこれはないだろ、と言う事に。腐敗の度合いが激しすぎるのですよ。そして露骨過ぎる。言っちゃあ悪いですが、映画の舞台が中国や東南アジア、もしくは中南米であれば、私は納得したでしょう。しかし日本の警察は、映画で描かれているような段階にまで踏み込む度胸があるかどうか。
散々匂わせてすみませんが、ネタバレを上手く纏める勇気がないので、これにて終了。気になる方は興行成績を伸ばす手助けなどしてみてはいかがでしょうか。