きょう

某所で井筒和幸監督が講演するということで、見てきました。
友人たちの評判があまりよろしくないおかげで、個人的にも悪い先入観を抱いていた井筒監督ですが、そもそも私は彼が映画をつくっていたことを最近知りました。
いやあ、監督だったんだね。評論家だと思ってた。
なにしろ映画といえば児童層カモンな爆発シーン多めの作品か社会派(笑)映画しか見ない私、「パッチギ!の人だよ」とか言われてもわかりません。最初に名前を見たときも、「ホテル・ルワンダ」のDVDにちょろっとコメント載せてる人というイメージでしたから。
ま、それはともかく。
講演といっても、主催者側の質問に答えつつ語っていくというスタイルでしたが、興味深いことを話してはりました。
亡くなったばかりの加藤和彦さんから、「帰って来たヨッパライ」の時代背景に広がり、そこでようやく映画に話題が移ったりしていたのですが、ともあれ喋りはうまかったです。
一番面白かったのは、残酷映画を作りたいと語ってらしたこと。
映画館という天国を楽しもうと思っていたお客さんに地獄を見せたい。一刻も早く、この映画館という地獄から脱出して家に帰ろう、そう思わせるような映画を撮ってみたい」そうで。
むろんのこと、その地獄というのは近代戦争なわけですね。
戦争の惨禍を前面に押し出した反戦映画はあまりない、という意識からアイデアが浮かんできたそうです。その是非はともあれ(「二百三高地」とかって違うんでしょうか)、見てみたい。


ところで監督、ひとつだけ無性に突っ込みたくなった箇所があったんですが。
右翼ラップ”って、なに?(笑)


二百三高地 [DVD]

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