まさかの新海パクリ

ええ。ついにきました。
中国が現代文化の国産化をかかげて久しいにもかかわらず、「聖闘士星矢」やら「ウルトラマン」やら、果ては「クレヨンしんちゃん」までパクり続けている現況ですが、大御所CCTVがぶちかましてくれたようです。

「秒速5センチメートル」パクリの道徳アニメ、公開中!サーチナ

以下引用。

 中国で青少年向けに制作され、中央テレビ(CCTV)で放送されているアニメの一部シーンが、日本で2007年に公開されたアニメーション映画「秒速5センチメートル」に酷似しているという指摘がネット上で話題となっているが、ユーチューブには疑惑の対象となった中国のアニメ「心霊之窓」(こころの窓)がユーザーによって投稿されている。

現代の日本で、全国的に知名度のある地震といえば阪神大震災中越地震あたりですが、現代の中国では迷わず四川大地震の一択。
その四川を舞台に、勤労精神を発揮する女性教師や、災害に立ちむかう軍隊と民衆を描く……
と、いうことなんですが。


いくらなんでも中国に新宿はねーよ

背景やら構図やらがほとんど同じという問題ががが。
さて、面白いのは騒ぎの発端が日本人ではないということ。
以下引用します。

 疑惑は、中国のネット上で巻き起こったもののようだ。
 各地の掲示板に背景などの複数の酷似シーンの画像が貼り付けられるとともに(中略)批判コメントが多数書き込まれている。また、「秒速5センチメートル」のファンを名乗るユーザーの「絶対に許せない」という書き込みも多く見られる。
 「恥ずかしい国産パクリ動画を警告するために、ぜひ日本人にCCTVを訴えてもらいたい」といった意見もあった。

というわけでして、いやいや中国もオタクの目は肥えてますね。
ひとむかし前の中国なら「パクってませんよ」→「日本の報道は捏造」→「むしろ日本こそパクリ」の三段論法で完全論破(脳内限定)だったはずなんですが、今回はこれ。製作陣を攻める方向にいってます。
この騒ぎを見てると、麻生さんの「文化発信」とか甘利さんの「コンテンツの力」みたいな演説にも、なんとなく説得力が出てくる気がしますね。
文化帝国主義といわれればそれまでですが。