ひさびさに

TSUTAYAに行ってきました。
以前に私が仲村トオル出演ということで、母がチャン・ドンゴン出演というだけで選んだ映画をふたたび見ることにしたので。

ロスト・メモリーズ [DVD]

ロスト・メモリーズ [DVD]

「ロスト・メモリーズ」。

韓日合作映画ということなのですが、舞台は時々ハルビンに飛ぶ以外ずっと朝鮮です。
韓国と言わないのはストーリー的必然から。Gyaoの宣伝で「荒唐無稽SF」と銘打たれた理由についてはあえて述べませんが、梗概はこちら。

1909年、ハルビン駅。
ホームに降り立った伊藤博文を狙うひとつの銃口と、その持ち主である安重根を狙うもうひとつの銃口
先に火を噴いたのは、後者だった。


伊藤博文
彼が生き残ったことで、歴史の針は加速してゆく。
皮肉にも韓国併合に反対していた伊藤その人が初代朝鮮総督となり、第二代総督には彼の命を救った将校がおさまった。三・一事件はなんら英雄的なエピソードを残す間もなく鎮圧され、尹奉吉事件などの独立運動もことごとく失敗に終わる。
1936年、満州問題で意見の一致を見た日米は連合し、日本はそのまま第二次大戦に連合国側で参戦。植民地主義をあらわにした日本は戦時のどさくさにまぎれ、1943年に満州を併合し莫大な資源を得た。
ベルリンへの原爆投下で始まった戦後世界で日本はアジアの盟主となるが、国連安保理常任理事国の椅子は1960年までおあずけだった。しかしそれを嘲笑うかのように、1965年にはフランスと紙一重の差で人工衛星を打ち上げ、世界で三番目の自力衛星打ち上げ国となる。
さらに順調な経済成長を続けた日本は、1988年に二度目のオリンピックを名古屋で開催し、2002年にはサッカーワールドカップを開催するなど、世界の一角に常にそびえる大国として栄えていた。


そして、併合百周年をひかえた2009年、物語は始まる。


内地に加えて台湾、樺太、朝鮮、満州、さらに華北から中国沿岸部、東南アジアにいたる地域を事実上統治している大日本帝国は、アメリカのそれにならって帝国全土で警察権を行使できるJBI(日本捜査局)を立ち上げていた。そのJBI京城支局に、名物コンビがいる。
坂本正行と西郷将二郎。朝鮮系と大和系の二人組は、朝鮮にあって理想的な刑事の姿だといえるだろう。
さて、伊藤会館(戦争記念館)で行われていた井上文化事業会のコレクション展示会に、朝鮮解放同盟と名乗るテロリスト集団が乱入、人質をとって立てこもる。JBIは直ちに出動し、坂本と西郷の指揮でテロリストを潰滅させてその場は収まるが、捜査を進めるにつれ奇妙なことが分かってゆく。
十人の犠牲で一人を脱出させようとした意図は何か。美術品を持ち逃げしようとした動機は何か。事業会の創設者で、第二代朝鮮総督でもある井上なる男は何者か。
謎を追ってはるかハルビンまで飛ぶ坂本。そこに待っていたのは、日朝百年史を揺るがすどころかひっくり返す、衝撃の真実だった──

面白く感じられなかったら申し訳ありません。
前に見たときは最初の一時間を楽しんでみていたのですが、今見るとまるで面白くないのです。