気を取り直して

さっそく禁断症状気味の脳を抑えるために、ブックオフでCB*1実行ですよ。
今回のターゲットはこちら。

天槍の下のバシレイス」シリーズ。伊都工平著。
この伊都工平という人を教えてくださったのは、例によって例のごとく我が敬愛するid:kitayasuさんなのですが、一読してはまったのは久しぶりでした。
まあ正直なところ、漢字の熟語にまったく意味のちがう他国の語をあてはめてルビを振る手法を誰が開発したにせよ、わかりやすい言語でそれをやられるのはもう飽きてきているのですが(星界シリーズも全編ルビですが、あれはアーヴ語という読者には未知の体系ができているので無問題)、それを補ってあまりある話の内容でしたよ。
以下、要約。

時は一九九三年、信濃地域に突如として出現した『塔(メテクシス)』、およびそこから現れた巨大な肉食獣『剛粧(ごうしょう)』の勢力圏(通称を広範囲無人地域、あるいは『難侵入(カタラ)地域』)により、国家としての日本は東西に分裂してしまった。
無人の血と化した東京から移転された『日本政府』(所在地から福島政府とよばれる)は東日本を統治し、「日本国土の回復」のため、たびたび特殊観測隊と呼ばれる調査部隊を送り込んでいた。


二〇一八年、三〇四特殊観測隊を率いた川中島敦樹は難侵入地域に進入するが、挙動が“異常な”剛粧に遭遇、隊は全滅してしまう。
そして福島政府は、彼女らを“当初の予定通り”戦死扱いにした。


が、その一年後、敦樹は西日本にいた。


一般市民の生活水準が、一九六〇年台にまで後退した南兵庫。そこで彼女は学生生活のかたわら、対剛粧組織「防災団」の一員として白い怪物を撃退する日々を送る。
そして彼女の前に、ふたたび“異常な”剛粧が出現する。

戦闘描写にせよ日常描写にせよ、かなり詰められた結果であることは一目瞭然(たぶん)。これは学ばねばなるまいと、即刻買いました。
一巻だけ。

金が……なかったので……



よ、よーし、次は「モノケロスの魔杖は穿つ」を探すぞー。

*1:Completely Browsing。立ち読み読破の意