党の力

最近、中国の第十七期第二回中央委員会全体会議が開かれるのにあわせて、ちょろちょろと調べ物をしていたのですが。
中共の動員力はとんでもないですね。
なんたって、去年の第十七回全国代表大会の参加者が二千何人で、その幅が実に二十三歳から九十七歳(当時)、報道陣に至っては未成年というから、国策報道の末恐ろしさが身にしみます。
ネタじゃありませんよ?
……まあ、少なくとも新華社の記事はそういってます。


記事によると、最年長の方強氏は党暦八十年を超える大ベテランで、人民解放軍代表のひとりとして出席したようです。逆に出席者最年少の譚雪女史はフェンシングの選手だとか。
中共的にはこのへんで、“武力革命によって生まれたが、今では旧西側にも門戸を開いている中国”的な印象を与えたいのかもしれません。勘違いかな。
で、出席者以外にも枠をひろげると、中央人民ラジオの特約記者、呉梓曼さん(九歳)が最年少になるそうです。北京市海淀区今典小学校の、当時四年生。
身もフタもなく言えば、下心まるだしの人選ですが、これを可能にするのが全人口の五パーセントをしめ国を思うがままに操る、中国共産党の力というわけです。


さて、架空の世界にこんな組織があったら、果たして話は進みやすいか否か。
もちろん主たる視点を彼らサイドか逆側におくかで答えも変わってくるでしょうが、ちょっとばかり実験してみたくもあります。


そうそう、朝鮮日報の記事によると、二中全会では習近平氏が国家副主席になるらしいですね。
彼は太子党(二世・三世党員グループ)にあたるので、胡錦濤ひきいる共青団派は苦労しそうです。