オタの本領発揮

前回の防衛庁長官時代に自衛隊のためになることをまるでやらなかった、などと言われている石破防衛相も、言うことはきっちり言われたようで。
海自給油、米艦船「3日で消費」…防衛相が転用疑惑を否定
読売新聞から。
読売には購読勧誘にまつわる悪い思い出があって、あまり好きではないのですが、遡及更新の状態では他にソースがなかったのでとりあえず引用します。
海上自衛隊が米軍に給油した燃料が、実はイラク方面に回されていたのではないか、という疑惑ですね。私は法律を詳しく読んでいないので、イラク方面に燃料が転用されることが悪いのかどうかよく分かりませんが、政府としては事実がなければそれに越したことはないという姿勢のようです。
さて、引用。
これはアメリカの国防総省が燃料転用を否定する声明を出した毎日新聞報道)ことに対応するもので、衆議院予算委員会民主党のおなじみ菅直人さんの質問に答えたのだそうです。

「転用疑惑」は、2003年にテロ対策特別措置法に基づきインド洋で活動する海自の補給艦「ときわ」が米補給艦に補給した燃料80万ガロンが、対イラク作戦に使われたのではないかというもので、日本のNPO法人「ピースデポ」が情報公開で得た米海軍の公文書などをもとに指摘した。
(中略)
 米側統計によると、作戦行動時の通常型空母の平均燃料消費量は1日11万3000ガロンで、補給した燃料は単純計算で1週間程度の消費量にあたるが、米側からは、空母は25日から3日間ですべての燃料を消費したと説明を受けたという。
 石破氏は、
〈1〉米側から03年に提示された標準的燃料消費は約20万ガロンだった
〈2〉空母はホルムズ海峡通過時に33ノットの高速で相当時間航行している
〈3〉数回の飛行作業実施時にも高速で航行したと考えられる
――との前提を示したうえで、「1日約20万ガロンという標準消費量を上回ると推定するのが合理的で、3日間で(燃料を)消費したと考えるのが合理的だ。燃料はOEFに使われたと考えられる」と断言した。
 また、「ペルシャ湾に入ったからといって、燃料がOEF(「不朽の自由」作戦=対イラク作戦)以外に使われたという推論は極めて乱暴で成り立たない」と指摘した。

わざわざ衆院予算委員会の答弁で、ここまで詳しく言うあたりがゲルさんらしいところです。
それとも菅さんがゴネたのかな。