まったくもって

あてになりません。
何事かと申しますと、先日生協の合宿だったんですが、私はそこの分科会で平和について討論するグループの進行役だったんです。
さてこの人選、私としては少し不本意でした。
なにせ、そもそも軍国主義に傾く戦前の日本で消費組合(大学生協の前身)が潰されたという経緯もあるとはいえ、学生の生活向上を主目的に置くはずの大学生協が平和について考えているのはどうしてか、という点について疑問がありました。さらに言うと、平和運動そのものにも胡散臭さを感じております。
なので、グループ参加者の中でも(たぶんそっち系に熱心であろう)平和学を選択した先輩とか生協職員さんとかに、“平和の素人”としての私が基本的なことから突っこんで行き、他の参加者といっしょに自分も理解していこう、という発想だったんですが。


まあ、ものの見事に読みが外れました。


参加した各人の平和意識という議題から始まったのはいいんですが、いつの間にかそもそも何を平和とよぶのか、そして私の疑問だった生協の平和活動とは何かという、まあ底なしの泥沼のごとき話題を熱く論ずることに。進行役どころか一人の分科会員としても話に着いていくのがやっとでした。
もちろん分科会の結論は、生協の平和活動方針についていささかの疑問をさしはさむものに。最後の全体総括で結論を発表したとき、私に進行役を任せた幹部の先輩が実に複雑な顔をしていたのは言うまでもありません。
何事も、先入観を持つのはよくないですね。