このときのために

貯めておいた金を片手に、横浜有隣堂へ突撃。
こんなものを買いました。

増補検非違使 (平凡社ライブラリー)

増補検非違使 (平凡社ライブラリー)

フーコーの振り子 上 (文春文庫)

フーコーの振り子 上 (文春文庫)

フーコーの振り子 下 (文春文庫)

フーコーの振り子 下 (文春文庫)

丹生谷哲一「検非違使・増補 中世のけがれと権力」。
ウンベルト・エーコフーコーの振り子」上下巻。
後者にいきなりアタックすると脳がオーバーロードおこしそうなので、まずは前々から気になっていた検非違使に挑戦しました。
この検非違使というのは、主にの治安維持を担当し、後には同業他者の職分まで徐々に侵していった、というぐらいしか実は知らなかったのですが、彼らはどうやらケガレ思想、およびその現実的な体現者である非人身分とも密接なかかわりを持っていたようです。この「非人」という概念も、いったい誰と誰を非人とするのかについて議論があったようですが、ともあれ検非違使という職の(素人からすれば)新たな視界が開けることは間違いないと思います。
高いけど。


ちなみに、家にある広辞苑では「検非違使」を次のように説明しています。

けびい‐し【検非違使】 ・・ヰ・・
 1.平安初期からおかれ、京中の非法・非違を検察し、追捕・訴訟・行刑をつかさどった職。令下の官の一。今の裁判官警察官とを兼ね、権限は強大であった。後に、国郡や伊勢神宮鹿島神宮などにも置かれた。略して、「使」とも。
 2.文楽人形の頭の一。知的な主役に用いる。けんびし。


フーコーの振り子についてはまたいずれ。
エーコといえば薔薇の名前なんかも読み返さねばならないのに、まず読みやすい漫画や軽い小説を読みなおしてしまうのが悪い癖。ここ三日間に読んだ小松左京の本なんて、いったい何冊になることやら。