それはさておき

以前コードギアスなるアニメの主人公が実在の人物に似てるね的なことを書き散らしましたが、もっと直接的なモデルがいたようです。
その名はマルコス副司令官。
メキシコ反政府運動サパティスタ民族解放軍」の自称代弁者。スポークスマン兼軍司令官で、実質的にはリーダーといえますが、副司令官を名乗るのは「個々の人民が解放運動の真の司令官で、自分は彼らに仕える存在だから」という考えからだとか。
マルコスも当然、生まれ持った名ではありません。偽名というよりコードネームに近く、彼の友人(故人)からいただいたそうです。
メキシコ政府は彼の正体について、ラファエル・セバスチャン・ギジェン・ヴィセンテという元メキシコ首都自治大学哲学講師ではないかと推測しています。スペイン系メキシコ人二世で、イエズス会系の高校で解放の神学にふれたということで。
で、これがどうコードギアスに関係するかといいますと。
サパティスタの目的ややりくちに、すでに似た点がいくつか。たとえば貧窮し虐げられた先住民族のために立ち上がったとか、インターネットなどの情報通信システムを駆使して世界中から評価を得ているとか(それで、ついたあだ名がIT革命)、一地域の独立ではなくグローバリゼーションとその結果としての構造的な差別を標的にしているとか。
より直接的には、副司令官がカメラ前に登場するとき常に目出し帽をかぶって顔を隠し、「マルコス〜」とは別に「代表ゼロ」という通称を持っていることでしょうか。ちなみに覆面はサパティスタ全員の戦闘装備だそうです。
ともあれ、サンライズさんはいろいろと面白い資料を持っていらっしゃるようですね。